慢性心不全について
心不全は心臓突然死ではありません。
“心不全とは心臓が悪いために、息切れやむくみが
起こり、だんだん悪くなり生命を縮める病気です“
と定義されています。(日本循環器学会、日本心不全学会)
日本の心不全患者は推定約100万人で現在も増え
つづけています。心筋症や弁膜症、心筋梗塞の既往
者だけでなく、高血圧症、糖尿病などの生活習慣病
を基盤として発生する高齢心不全患者が増えている
からです。
心不全患者の5年生存率は約60%といわれて
いますが、生活習慣を改善し、注意していけば、
苦痛を伴うことなく天寿を全うすることも可能です。
当院では心不全治療に充分力を発揮できるように
訪問看護ステーション“ハーティ”と心臓リハビリ
ステーション“リバイブ”を併設しておりすでに
心不全患者治療に実績をあげています。
心不全とそのリスクの進展ステージ
左のステージ分類を見てください
ステージA・Bの人は心不全が発症しないように努力し
医療機関では、早期の心不全症候を発見することが
何より大切なことです。
・図のように入院を必要とするような急性心不全
を繰り返すたびに心機能が低下していきます。
・症状(浮腫や息切れなど)やBNP、心エコー図検査
などから外来の診療で心不全と診断される人が
増えています。
・心不全症候が出始めてステージCと判断されますが、
必ずしも急性心不全で入院するわけではありません。
慢性心不全は治る病気ではありませんが、急性悪化を
防ぎ“心不全入院を繰り返さない”ことが、患者さん
並びに医療者にとって最も重要です。
※左の図は厚生労働省のホームページからの引用です
心臓ホルモンBNPとは?
BNPはほとんどが心臓の心室の筋肉から分泌されるホルモンで、心臓が弱ったり、負担がかかったり、
心筋の肥大がおこると増加します。自覚症状が出る前にBNPが上昇することがわかっており、
心不全の早期診断に利用可能です。また臨床上心不全の状態の把握のために、心不全と診断されている方
の経過観察に極めて有用です。
ご自分のBNPの値を理解するのに、日本心不全学会から発表された左の図が参考になります。
BNPが100以上では治療を要する心不全の可能性があるので心エコーなどの精査が必要です。
200以上ではさらに心不全の可能性が高いと考えられます。
心不全診断は自覚症状や心エコー所見などを総合してなされるべきものでBNPの値だけで決められるものではありません。
しかし心不全症状がみられない場合でもBNPが高い場合には注意深い経過観察が必要です。
アクセス
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概要
院名 | おもて循環器科 |
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住所 | 静岡県静岡市葵区馬場町110 |
電話番号 |
054-254-8131
|
営業時間 | 9:00~17:30 |
定休日 | 日曜日、祝日、第2・4土曜日、水・土曜午後 |
アクセス
バス
静鉄バス・中町停留所・徒歩5分
その他
○中町交差点北へ50m
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